SCYTHE -大鎌戦役- 戦闘星とゲーム終了

戦闘で勝利すれば星が獲得できます。ザクセンを除けば、戦闘星は最大で2個得ることができます。

たとえば改善であれば、6回行なってやっと星1です。ふつう6ターン連続で改善を選べないわけで、少なくとも12ターンかかることになります。こう考えれば戦闘で星を得ることの手っ取り早さがわかりますね。これは重要です。

もうひとつ大事なことは、戦闘は移動アクションによってはじめて起こるということです。つまり、ゲームの最後の最後、自分のターンで移動アクションを選択し、領地を広げつつ終わることが理想です。

これを考えると、序盤はわざわざ戦闘星を取りに行く必要がないことがわかります。戦闘を仕掛けられたら、戦略上負けるという選択もありえるということです。なお、戦力1以上、または戦闘カードを1枚使えば、敗北時に新しい戦闘カードを1枚山札から引くことができます。負けても悪いことばかりではないんです。クリミアの場合は特に嬉しいですね。

星は6個獲得すればゲーム終了です。後半は戦闘で2個獲得するとすれば、前半で獲得すべきは4個です。改善は上述の通り時間がかかりますから、基本は残りのメック、ワーカー、建設、徴兵、秘密の指令のいずれかでしょう。

戦闘は仕掛ける側でないと、勝利を確実に狙えません。同点の場合は、仕掛けた側が勝利するからです。後手にまわったときは基本は敗北すると思わなければいけません。先手を打つ必要があります。

ただし、直後にリベンジができる機動力があれば、戦力を消費したばかりの相手から勝利を得やすいのも確かです。これもはじめから見込んでおいた方がよいです。

最後の最後、戦闘を仕掛けること、領土を拡大すること。その両方に、メック解放による高速移動、ワープ能力が必要です。これがないと後半うまく立ち回れません。これを念頭におけば、前半もアクションの方針が立てやすくなるはずです。

 

SCYTHE ポラニアの戦略

次はポラニアです。ポラニアの特殊能力は遭遇カードで2つを選択できること。カードの内容は運に左右される、といっても獲得すればそれだけ有利になることは間違いありません。この国で困るのは、自陣に金属がなく、序盤の手が遅くなります。代わりにあるのが木材です。これをうまく使う必要があります。ここでは、序盤の効率のよい動き方を考えます。友人がポラニア+エンジニアマットで苦しんでいたので、それをサンプルにします。(結局最下位は僕でしたが)

 

ラニア+エンジニア

方針としては自陣で増やしたワーカーをメックに乗せてトンネル経由で各地へ展開、同時にキャラクターに遭遇トークンを獲得させます。

1 移動→キャラクターを移動+

 農地のワーカーを村へ移動

2 生産→木材1、ワーカー1

3 移動→キャラクター遭遇

4 交易→金属2

5 生産→木材1、ワーカー2

6 交易→金属2、

 下段メック展開スピード解放

7 生産→木材1、ワーカー3(ワーカー星獲得)

8 下段鉱山建設

9 移動→鉱山経由でキャラクター遭遇、

 メックはトンネルの農地、ツンドラ

 ワーカーを配置。

 遭遇トークンはザクセンとクリミアの間を

 妨害するようにとってしまう。

ここまでの手順は、3ターン目の遭遇カードの内容次第でいくらかショートカットできます。お恵み的なメック展開や、任意の資源獲得ができるためです。

 

ラニアの難しさはこの序盤ですので、これさえ乗り切れれば、あとは状況見ながらです。中盤は無理のない範囲で相手エリアの遭遇トークンを確保し、中盤~終盤にかけて奇襲を適宜かける。

それを考えると、早めに最低もう1個メックを展開し湖ワープ能力が欲しいところです。トンネルあり湖ありで移動範囲が格段に増えほぼ地球全域、神出鬼没の忍者野郎となり、遭遇、奇襲がしやすくなります。相手陣の遭遇を回収し怒りの報復バトルで負けても問題なし。すぐ復帰し、逆ギレの報復も可能です。

加えてバトルで民心を下げない友愛があれば、なおよいです。ポラニアは弱きものの味方。神出鬼没のヒーロー。ゲームの理想の終わらせ方として、自分の手番で移動、メックでワーカーをばらまき領地を広げつつバトル、6個目の星獲得エンドです。友愛は最後のバトルで民心減を気にせず終われますので、自分のタイミングでより終わらせやすくなります。

SCYTHE クリミアの戦略

では戦略、組立て方の話です。まずはこの国から始めなければなりません。僕はこれで全敗しましたから。

 

クリミア国

特殊能力として、戦闘カード1枚を任意の資源1個として使えます。はっきり言って強いですが、序盤からこれを軸にしなければ出遅れます。以下はイメージです。初めは戦闘カード0枚スタートですから、まずは最短の手数で環境整備です。(外出先で移動中に書いてますのでマットはマジ適当です。)

1 交易→食料2、下段なし

2 生産→食料1、ワーカー1

 下段徴兵(戦闘カード)

 徴兵ボーナスで戦闘カード2枚獲得

3 交易→食料1、鉄1、下段なし

4 生産→食料1、ワーカー2、

 戦闘カード1枚+食料2で下段徴兵(コイン)

 徴兵ボーナスで戦力2獲得

進め方は大体こんな感じでしょうか。あとは自動でカード、コインが補充されます。

カードがあれば資源はひとつ少なくて済みますから、はじめからすべての下段アクションで改善が加えられているようなものです。これを生かさない手はありません。

5 交易→鉄2

 鉄3+カ1で下段メック展開、スピード+1

 ワーカーが多数いる村に配備

6 生産→食料1、ワーカー3

 ワーカーの星獲得、下段なし

7 移動→キャラクター山地遭遇トークン、

 メックでワーカーを食料2、山地5配置

8 生産→食料2、鉄5

 食料3で下段徴兵(戦力)、ボーナスコイン2

9 メック展開、渡河能力解放。

 

このまま、徴兵の星、メックを展開し斥候能力解放を目指します。遭遇カードの内容によってはショートカットも可能です。

 

序盤はだいたいこのようなイメージではないでしょうか。ここから自分の島を出て、中盤戦に突入していきます。斥候能力があるので、バトルがあってもタダじゃやられません。序盤のワーカー星に加えて、中盤から終盤にかけて徴兵星、メック星、バトル星2で星5個です。その間に秘密のミッションか、戦力マックス達成できれば、クリアです。

ゲーム終了まで、だいたい自分の手番は20回ほどまわってきます。そう考えると、手数をいかに圧縮するかが大切です。改善するときもそれを意識して移動+1、生産+1を優先して解放します。

なお、支持率は重要ですが最後の得点計算以外はほぼ使いません。終盤に上げていき、ランク2にたどり着ければオーケーだと思っておけばよいでしょう。ランク3までいくのはなかなか至難です。

いまパソコン相手にしかやっていません。見ている方はコメントいただけたら嬉しいです。

 

 

SCYTHE

で、いきなりSCYTHE ー大鎌戦役ーを扱いたいと思います。いままで2~3回ほど友人たちとプレイし、いずれもゲーム終了まで2~3時間ほどかかりました。重い、テンポが悪い、ソロプレイ感が強いと、三拍子そろった悪評価になりました。正直、僕自身もそんな印象でしたが、美しいアートワークに魅了されてしまったのと全敗かつ全最下位の悔しさで、まだ本当の楽しさに気づいていないだけ!きっとこの先がある!とオンライン版を購入しました。誰もやろうと言わなくなったんで...。

 

結果としては、やりこむほどゲームは短期決戦になっていくことがわかりました。複雑で時間がかかるゲームだと思ってましたが、要領を得ると思考はどんどんシンプルになっていきます。

国とマットによって方針もある程度決められます。僕がオンライン版をすることでわかってきた、その方針を次からまとめていきたいと思います。

 

追記

オンライン版、と言っても過疎ってるし、AI相手に勝っても空しいもんです。まあ、長考型の僕はだれにも迷惑かけず急かされず気楽にプレイできますし、ハード設定相手にして40分弱でゲームを終えられるようになりました。ちなみにPCのスペックが足らず、何とか動きますが激重い。移動するときはちょっと待たされる上に、コマがワープしますからね。みなさんはいいパソコン使ってください。

ボードゲームの魅力

いまや都市のあちこちにボードゲームカフェができています。ネットで記事を見ている限りボードゲームを扱った店舗は年々増え続けている印象を受けますので、プレイヤーも当然増えているでしょう。男女問わず、若者に人気のようです。

なぜこんなに人を惹き付けるのでしょうか。ボードゲームの良いところは顔を付き合わせて遊ぶところです。友人たちと時間と空間を共有することになります。

ボードゲーム自体はスマホやPCでも簡単に再現可能でしょうが、それではきっと面白くない。スクリーンを相手にすると、たとえオンラインでも、一番大切な相手の表情や仕草を犠牲にするからです。友人たちの新しい一面を知ることなく、ゲームの勝ち負けのみが目的となってしまいます。ボードゲームが好きな人たちは、単純に言えば、それを触媒にして生まれるコミュニケーションが楽しいのです。